キタハラヒロユキ・ドットコム　電脳生活

キタハラヒロユキ・ドットコム
電脳生活

無線LAN
(2003.1.1)

それは2001年の前半のことだった、ある友人が無線LAN内蔵のノートパソコンを買おうかなという話をしたのを聞いて、「無線LANなんて使うわけないから、いらないんじゃない(*1)」と言っていたキタハラヒロユキ・ドットコムであったが、ADSLが一段落した直後に、無線LANを導入してしまった。今回はその無線LANの導入のお話しである。
(*1)2002年末の状況からするととんでもない発言であったが、当時（2001年前半）の普及状況から見て、(先を見通した発言ではなかったが、)決して誤った発言ではなかった、と思っている。それだけ無線LANはこの2002年に急激に普及したといえるだろう。

・無線LAN導入の動機

ADSL化により、電話代を気にせずに、インターネットに接続することができる環境になった。しかし、今のアパートへの引越しにより部屋数が増え、それまでの狭いアパートでやっていたのと同様にLANケーブルを引き回すのは難しい状況になった。なぜなら、線を床に這わせておくと、見栄えは悪いし、さらにはケーブルが足元にあると引っかかって危ないからだ。かといって借家のため壁に傷をつけるような工事は出来ないので、無線LANの導入を決断するのに、そう時間は必要としなかった。　

早速、インターネットショッピングで無線LANセットを買うことにした。いろんなメーカーからいろいろな無線LANのセットが売られているが、よく出回っていそうなメーカーの製品を選んで買うことにした。キタハラヒロユキ・ドットコムが周辺機器を買う際には、必ずよく出回っているメーカーのよく出回っている製品を選ぶように心がけている。なぜなら、一般に世の中で売れている製品は、ドライバやハードのバグが吸収されている確率が高く、またユーザが多いということでメーカーとしても今後の新OSへの対応もしないわけにもいけなくなり、結果として長く使えるからだ。

WiFi対応の親機のほか、デスクトップパソコン用にUSB接続で外付けタイプの子機、ノートパソコンにPCカード型の子機を購入した。

・早速使ってみた

無線LANのセットが届いたので、早速つないでた。説明書どおりに接続し、付属のドライバやユーティリティソフトをインストールした。セキュリティを高めるために、子機のMACアドレスは親機に登録し、それ以外の子機からは接続できないようにしたし、WEPによる暗号化も(当時)最新の128bitに設定したし、万全だ。無線LANを経由することにより、インターネット接続の速度をできるだけ落とさないように、DHCPは使わずにIPアドレスを固定に設定した。

さっそくつないで見ると、何の問題もなくつあっさりなげてしまった。無線LANを経由したときの、インターネット接続スピードを測定してみると、10％程度の速度のダウンがあったが、体感的に問題となるほどではなかった。

使ってみた感想は以下のとおりである。
・ケーブルを引き回すことなく、インターネット接続ができるのは、快適だ。LANケーブルがないだけで、室内はスッキリして気持ちよいだけでなく、つまずく危険もない。
・特にノートパソコンで使うと快適だ。今まではせっかくノートパソコンを使っていても、インターネットに接続するときはケーブルが届く範囲内でしか使えなかったが、これで家中どこからでもインターネットにアクセスできる。LANケーブルと、電源ケーブルから開放されたノートパソコンは、すこぶる快適である。（ただし、このノートパソコンは、あまり電池のもちがよくなかったため、実際のところは電源ケーブルから開放されることはなかった。）

・無線LAN内蔵ノートパソコン

２００２年の初冬のことであった。ついに新しくノートパソコンを買った（もちろん、インターネットショッピングで、である）。前に買ったノートパソコンは、すでに2年以上使っており、ハードディスクもメモリもキチキチで、速度的にも満足がいかなくなっただけでなく、1時間に１回はハングアップしてしまうという末期的症状を迎えていた。そんなところに重さ１ｋｇをきり、電池の持ちも５時間もつパソコンの新機種が登場したので、思わず飛びついてしまった。そのモデルは、無線LAN内蔵タイプと、無線LANのないタイプが選べたが、せっかく無線LANが使える環境なのだからと考え、無線LAN内蔵タイプを選択した。

ノートパソコンに無線LANカードを挿して使っていると、アンテナ部分がちょっと出っ張るのであるが、無線LAN内蔵タイプであれば、スッキリである。ちょっとしたことではあるが、快適である。

また、この新しいノートパソコンは電池の持ちもよいため、電源をほぼ気にする必要がなくなった。ついに、ケーブルから開放されたのである。ケーブルのないノートパソコンは、なんと表現してよいのかわからないほど快適である。無線LANをノートパソコンで使う際には、是非とも電池の持ちのよいパソコンを使いたいものだ。

・外出中でも無線LAN

2002年は無線LANがブレイクした年だといっても過言ではない。オフィスでも家庭でも無線LANが普及しただけでなく、無線LANプロバイダの登場により、外出先でも無線LANが使える環境が徐々に整いつつある。無線LAN内蔵のPCを買ったこともあり、無線LANプロバイダのひとつであるYahoo!BBモバイルを申し込んでみた。別にどこの無線LANプロバイダでもよかったのであるが、キタハラヒロユキ・ドットコムの活動範囲と一番マッチしたのが、Yahoo!BBモバイルだったのだ。幸いにも、今(2002年末当時)は、無料体験期間中であり、お金がかからない。これは、試してみるしかない。

無線LANを使ってみるため、Yahoo!BBモバイルのWebにアクセスして利用を申し込んだ後に、Yahoo!BBモバイルが設置されているとあるマクドナルドへ行ってきた。そのマクドナルドは郊外型の店舗なので駐車場があるのだが、無線LANであれば漏れ電波があるに違いないと思い、店には入らず、駐車場に停めた車の中でアクセスしてみた。（実は、その直前に昼飯をたっぷり食べてきたばかりなので、飲み食いできる状態ではなかったのだ）

PCのTCP/IPの設定をYahoo!BBモバイル用に変更し、事前に知らされていた無線LANのESS-IDとWEPのパスワードでアクセスしたところ、無線LANの親機にはつながったようではあるが、メールの受信ができなかった。

そこでYahoo!BBモバイルのホームページ（http://bbpromo.yahoo.co.jp/promotion/bbmobile/index.html）にアクセスする。通常自宅からアクセスした場合はYahoo!BBモバイルの案内が表示されるのであるが、Yahoo!BBモバイルのアクセスポイントから接続すると、「Welcome ～ Yahoo! BBモバイルへようこそ～」という会員用のログインページへジャンプする。驚いたことに(冷静に考えれば当たり前か...)、あなたは今、「マクドナルド＊＊＊店」からアクセスしています。」というメッセージが表示される。（＊＊＊は実際にいたマクドナルドの店名）

ここで、Yahoo!IDと無線LANアクセス用に申し込み時にWebで入力したパスワードを入力すると、「ログイン認証が完了しました。」というメッセージが表示され、自由にインターネット接続できるようになる。ここで、再度メールを受信してみると、問題なく受信できるようになったし、また任意のWebを表示することも問題なくできるようになっていた。

メールの受信もWebの表示もどうも家でアクセルするよりもかなり速い感じだったので、いつもADSLの速度を測定するのに使っているWebサイトで、この無線LANアクセスの速度を量ってみると、なんと、2.959 M bps。つまり約3メガ出ているのだ。漏れ電波でこのスピードは、満足の行くものである。ちゃんとお店へ入れば、3メガ越えは確実だろう。

通っちゃいそう。

・キタハラヒロユキ・ドットコムの結論（200２年12月時点）

・家庭内での無線LANは快適である。ケーブルを引っ張りまわさないので、見栄えがよい上に、ケーブルに引っかかる危険もない。
・最新の電池の持ちの良いパソコンにしてからは、電源ケーブルも含めて、ケーブルから完全に自由になったので、ライフスタイルが全く変る。新しいノートパソコンを購入する際には、電池の持ちのよいパソコンを選択肢の一つにしたいものだ。たとえ無線LANが安価に普及したとしても。お店で電源まで貸してくれるケースは少ないため、ノートパソコンの電池の持ちの良さは重要である。無線LANを使うとカタログ表記の値より、ノートパソコンの電池の持ちは悪くなるため、標準添付の電池で、５時間は持つものが望ましい。（3時間以下では、実用に耐えないかもしれない）
・外出先でも高速でインターネットへのアクセスは、快適だ。今のところ、アクセスポイント数は、まだまだ少ないが、日常生活圏をカバーするほどアクセスポイントが増えれば、十分実用に耐えうるだろう。ただいくら速度がPHS通信より速いといっても、アクセスポイントの少なさはハンディであり、有料化の際はそれを考慮した価格設定をしなければ、利用者数は増えないだろう。
・セキュリティの設定には気をつけるべきである。WEPを設定するとか、ESSID名を意味のないものにするとか、親機への子機のMACアドレスによるアクセス制御は設定するとか、街角無線LAN使用時には、パソコンの共有は外しておくとかは、必須でしょう。以下の記事を参考にされたい。
　こんなに怖い！無線LAN　　http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20021217/1/

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